ネコがくれたモノ。
「相沢さん…」
「信じられないって顔してんね」
さっきとは違い落ち着きを取り戻したような相沢さんは余裕そうに笑った。
「結婚式…」
「車、渋滞しててさ〜。
駅から3時間もかかったよ」
最悪だった、と愚痴をこぼす。
「澄美ちゃん、綺麗だったね」
「あたし、号泣しちゃいました」
「あはは!木島さんらしいよ」
普通に話せてる。
それが嬉しくて会話はどんどん弾んでいく。
「木島さん、明日は仕事?」
「いや、やすみです」
「じゃあ、俺んとこおいでよ」
「えっ?」
「レイもいるよ」
だって、今日帰ってきたはずじゃなかったの?