ネコがくれたモノ。



すると、ふらっと前をネコが通り過ぎた。


「ネコだ!かわい〜」


「ほんとだ」


しゃがんでネコを見てみると、
すごくレイにそっくりなネコだった。


「毛並みめっちゃきれい…」


「かわいいね」


「癒されちゃうよね!」


あたしはそのネコを見て相沢さんを思い出す。


ずっとずっと会いたい相沢さん。


元気にしてるのかな。


とかいろいろ考えていた。


なんとなく、スパンがあいてしまうと会いにいくのが気まずくて。


ズルズルと、会うのを先伸ばしにしていた。


「行こうか」


「そうだね!お腹すいたな〜」


「励ってほんとに食いしん坊だよね」


「はは、それは褒め言葉?」


「もちろーん」


心の中で相沢さんのことが大きくなっていく。


それを見て見ぬ振りをするように澄美とずっと話していた。



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