ネコがくれたモノ。



きっと苦しんでた。


あたしはあの人のことを知らないだらけ。


だけど、わかるの。


なにかが心の中にはあってそれに今苦しんでる。


そう、思いながらレイを見るとまっすぐにあたしを見ている。


もしも、あたしが猫と話せる力があればレイと話すことができるのに。



ただ、この目力だけで読み取らなくてはならない。


「レイ……」


わからない。


わからないんだ、レイ。


なにかしてあげたいけど、
してあげるような存在でもないし。


あたしたちはまだ3回しか会ったことがないの。



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