ネコがくれたモノ。



レイをそっと抱きしめて少しでもなにか伝わってこないかと思う。


「木島さん…?」


後ろから心配そうな声であたしの名前を呼ぶ。


この人を楽にさせたい。


笑顔にさせたい。


好き?


ううん、友だちとして。


……だと思う。


「木島さん」


いつの間にか声は横に来ていて。


隣を見ると少し驚いたような顔をしてにっこり笑った。


「大丈夫?」



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