ネコがくれたモノ。



そう言ってお風呂場に消えた。


「遥翔の分もよろしく」


「はいっ」


ゆっくりと作っていると、遥翔さんがお風呂から出てきた。


「まだなのー?」


「遥翔さんを待ってたんですよ?」


「あ、そっか。ごめんごめん」


「これ、持っていってください」


サラダを渡すとはーい、と素直にリビングに持っていく。


「俺にも仕事ちょーだい」


ひょっこりと入ってきた相沢さんにはご飯を渡す。


「木島さんの分は?」


「え?あたしはいらないですよ」


「たべていってよ」


「…でも」


「買ってきてくれたんだし、そんなのはおかしいから。ね?」


そう言ってあたしの分のご飯をついだ。



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