ネコがくれたモノ。



「まぁ、遥翔なら平気だよ」


「…そうですよね」


「気が済むまでレイと遊んでるといいよ。
俺、ここのおばさんに話してくるから」


「あ、わかりました」


相沢さんが出ていって、あたしはレイを見る。


前よりもひと回りくらい大きくなっている。


そのレイの瞳には前と同じで迷いなんてないようにまっすぐ見てきていた。


「レイ…」


「にゃあ」


レイってなんでこんなに強いんだろう。


「あたし、レイみたいに強くなってあの人を支えたいよ。これって友だちとして当たり前のことだよね?」


「にゃ…」


「それとも……」


恋愛感情?


……まさかね。


それはない。


だって、友だちとして守りたいと思っているんだもん。



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