ネコがくれたモノ。
まったくもう、といいながら近くのコンビニに入って衝動買いと言ってもいいくらいにおかしと飲み物を買っていく。
「行こ!」
さっさとレジで支払いを済ませて出ていった。
遥翔さん、このあと大変そうだな。
澄美の家に着いて中に入る。
「何回来てもでっかいよね」
「そんなことないって」
澄美はやっぱり、金持ちなんだと思う。
部屋に入ってお菓子を開いていく。
「よし!いいよ!話そう!」
「澄美…」
「…わかってるよ、励」
「へ?」
「キス、されたんでしょ?」
あたしは頷く。
今でも思い出すだけで恥ずかしくなる。
だけどそれと同時に悲しみもこみ上げてくる。
「わからないの…」
「え?」
「あたし、嫌じゃなかったの」
「嫌じゃなかった?」
「うん…」