True〜新選組と消えた記憶〜




高杉の言葉に少し不満そうな顔をながらも、久坂は押し黙った。


もし深く聞きすぎると、自分達のことを新選組に話すかもしれないのだ。


今、自分達が捕まるわけにはいかないことくらい、久坂も理解していた。





久「……………ちっ、」


高「玄瑞、そう怒るな。焦ってるのはお前だけじゃ一一一一一
桂「古高に知らせろ。古高ならなんとか出来るかもしれない。」





高杉の言葉に重ねるように桂が命令すると、高杉は頷いて屋敷に入っていった。


もしかしたら、一番焦っているのは桂なのかもしれない。


高杉と桂のやり取りを見て、久坂はそう感じた。




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