True〜新選組と消えた記憶〜
5章
それから季節が過ぎた。
涼しかった秋も終わって、寒い冬がとうとうやってきた。
そんなある日の朝、布団から出た薫はいつもとは違う寒さをほんの少し感じた。
薫は、何だろうと少し疑問に感じつつ、珍しく寝ている土方を起こさないように着替えていた。
薫が着替え終える頃、庭からは薫のよく知った声が聞こえてきた。
新「くらえっ!!」
平「ぅわっ!!?ちょっ………新八っつぁん、水で固めるのなし!!」
左「んなこと言うなら、平助もやればいいだろう?」
平「2対1でんなこと出来るかー!!!!」