True〜新選組と消えた記憶〜




時同じくして土方の部屋。





薫は部屋の外に出ることを禁じられていた。


薫「土方さん、酷いよ。猫ちゃんが思う存分に動けないじゃん。」


猫「にゃあ?」





土方曰く、酔った隊士が廊下を歩くかもしれないらしい。


隊士には、薫の存在を知らせていないので、見付かったらとてつもなく厄介なのである。





薫「あ〜、暇!!………あっ!!猫ちゃん、面白いこと思い付いちゃった♪」


猫「にゃう?」





薫は猫に笑いかけると、土方がいつも使っている机の前に座って、墨を摩り始めた。


すると薫を見ていた猫は、ふと移動したと思えば、何処からか"ある物"を持ってきた。




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