True〜新選組と消えた記憶〜
土方は、酔って暴れている薫を見て溜め息を吐いた。
薫の様子からして、このまま放すと恐らく寝るまで犠牲者を出し続ける。
だから土方は、薫を捕まえておくのが賢明な判断だと考えたのだ。
その頃、薫は不機嫌丸出しの顔をしていた。
どれだけ暴れても、土方が放そうとしないのだから。
そんなんだからどうしようかと考えた時、薫の頭をある考えが過った。
そして、薫はにやりと笑った。
一一一一一どさっ
土「………何のつもりだ。」
薫「ん〜?」
土「降りろ。」
薫「やー。」