True〜新選組と消えた記憶〜




薫が思ったこと。


それは、別に左之や平助でなくとも格好の的が目の前にある、と言うこと。


そう思った瞬間、薫が土方を押し倒して今に至る。





一方、土方は一瞬で次の犠牲者が自分になったと理解した。


しかし、相手は酔っぱらい。


何かを言ったところで、素直に聞くとは思えない。





薫「土方しゃん、土方しゃん。」


土「………何だ。」


薫「あのね、あのね………」





薫の無駄な焦らしに土方は段々と苛々し始めた。


そして土方が、この面倒臭い酔っ払いを気絶させようかと考え始めた時、薫がとんでもないことを口にした。




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