True〜新選組と消えた記憶〜
しかし、所詮ただの夢。
薫は自分自身に、あの夢は何も意味など持たない、と言い聞かせた。
そしてその後、薫は握り飯を1つ食べきると、襲ってきた眠気に任せて目を閉じた。
薫「すぅ………すぅ………」
土「ん?………薫の奴、また寝たのか。はぁ、ったく何刻寝てんだよ。」
薫の異常な睡眠時間を考えた土方は、大きな溜め息を吐いた。
しかしその時、土方はある事を思った。
薫が夢を見ているなら、また寝言を言うのではないか、と。
そう考えた土方は、耳だけを薫に向けて仕事を開始したのだった。