True〜新選組と消えた記憶〜
部屋の中では、薫が顔に猫を張り付けて倒れていた。
薫は手で剥がそうとしているのだが、慌てているせいか空振っていた。
土「………薫、何やってんだよ。」
薫「△○%∇〜!!」
土「はぁ………取り合えず猫を剥がすか。」
土方は、薫の言葉は聞き取れなかった。
だが、猫を剥がして欲しいと言うことは理解できたようだ。
土方は猫の前足を掴むと、そのままゆっくり薫から剥がした。
薫「ふぅ………ありがと、土方さん!!」
土「あぁ。」
土方は、お礼を言う薫を見て頷くと直ぐに机に向かって仕事を始めた。
そして薫は、そんな土方の背中をじっと見ていたが、襖を開けて庭に出た。