True〜新選組と消えた記憶〜
一一一一一がらがら
土「何のよ一一一
薫「梅の花〜!!壱輪咲いても梅はうめ〜!!」
猫「にゃんっ♪」
何と素晴らしい1人と1匹の連繋でしょう。
土方が襖を開けて顔を出したと同時に、薫はある1句を大声で叫んだ。
勿論、平隊士には聞こえないくらいの大きさだ。
しかし、土方には充分に聞こえている。
そしてその1句は、ある意味で呪文。
土方は、見る見る内に鬼と化した。
土「………薫。」
薫「何〜?」
土「ちと、こっち来い。」
薫「いや〜。」
薫は既に、土方の怒らせ方を覚えたようだ。
更に薫は、土方の命令に背いて動かない。