True〜新選組と消えた記憶〜
薫が木に登りきる頃に、土方はようやく木の下に来た。
しかし薫が下に降りるはずがなく、猫と共に木の上から土方をからかった。
土「降りてこい!!」
薫「いやだ〜。」
猫「にゃぁ」
どれだけ声を掛けても降りてこない薫。
どうしたものか、と考えていた土方はある方法を思い付いた。
土「薫。」
薫「なぁに、土方さん。」
土「言う事を聞かない奴は、俺は嫌いだ。」
そう土方が言い切るや否や、薫は土方の目の前に降りてきた。
薫の素早さに土方が驚いていると、薫は口を小さく開いた。