True〜新選組と消えた記憶〜

*後編





それから数日後、薫を含めた7人が壬生村から少し離れた場所にある山の中を歩いていた。


あの後、土方は近藤と山南に相談した。


そして無事、屯所の外で花見が出来ることになったのだ。





左「………にしても奥まで来たな。土方さん、よくこんな場所知ってたな。」


土「あー、まぁ………偶然だ。」


左「ふーん?」





土方はこう言ったが、実は探し出した穴場だったりする。


それを見抜いた左之は、口元を少し緩めた。





"鬼の副長"と呼ばれ恐れられている土方が、自ら穴場を探すなど、誰が想像するだろうか。




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