True〜新選組と消えた記憶〜




土方は溜め息を吐くと、口を開いた。


土「花なら、庭にも咲くだろ。」


薫「花?………あぁ、梅の話ね。」


土「な、花だから良いだろ?」





そう言った土方が薫の頭を撫でると、薫は頬を膨らました。


薫「梅と桜は違うよ。」


土「梅は梅で良いじゃねぇか。」


薫「……………梅の花ー!!壱輪さ一一一一一
土「あ゙ー、分かった。分かったよ!!」





拗ねた薫は、例の句集の一句を大声で言い出した。


すると、流石に土方も勝てるはずもなく。


不機嫌な土方の横では、薫が嬉しそうに笑っていた。




< 225 / 310 >

この作品をシェア

pagetop