True〜新選組と消えた記憶〜
10章
あの楽しかった花見から1ヶ月が過ぎた。
最近、薫は総司の部屋で寝ている。
どうして薫が総司の部屋で寝ているのか。
それは、数日前の出来事だった……………
ある日の夕方、土方の部屋の襖が急に開けられた。
一一一一一すぱーんっ
烝「副長、ついに見付けたで!!!!」
土「山崎?……………一一一っ、まさか!!」
烝「せや、長州の黒幕や!!」
突然、部屋に入ってきた山崎は声量を抑えながらも、はっきりと口にした。
すると、見る見る内に土方の顔が険しくなった。