True〜新選組と消えた記憶〜
桝屋が店の奥に入ってから四半刻後。
桝屋の店先に大勢の足音がやってきた。
足音は一度止まると、今度は半数が再び移動していった。
そう、新選組である。
全員が決められた位置に付いたのを確認したのは、桝屋の正面に立っている武田。
武田は深呼吸をすると、桝屋の戸を開けた。
一一一一一がらがらがら
武「主人は居られるか!!」
桝「はーい、ただいまー!!」
武田の呼び掛けに、奥から出てきた桝屋。
そして桝屋は、武田の姿を見た瞬間、顔を真っ青にした。