True〜新選組と消えた記憶〜




土方は、抱き着いてきた薫を受け止めると、強く抱き締めた。


2人の気持ちが1つに重なった瞬間だった。





薫「絶対に迎えに来てね………!!」


土「あぁ、当たり前だ。絶対に迎えに行ってやる。」





嬉しさのあまり涙を流している薫を見て、土方は微笑んだ。


土方は、それはそれは愛しい者を見る優しい目をしていた。


そして、薫の頬を流れる涙を指で拭うと、薫の唇に自分のそれをそっと重ねた。





まるで、別れを告げるように。


まるで………夫婦の誓いをたてるかのように一一一一一










            END





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