True〜新選組と消えた記憶〜




左之がそう言って部屋を出ていった後、土方は薫を見ていた。


薫はまだ寝ている。


薫「…むにゃ………」





土方は薫を起こそうか迷ったが、朝餉を取りに行くだけだ。


土方は、薫に布団を掛け直して部屋を出た。





土方が広間に着くと、やはり平隊士もいた。


近「おぉ、歳。今日は一緒に食べられるのか?」





近藤が、広間に入ってきた土方を見付けて笑顔を向けた。


しかし、土方は首を横に振った。


土「いや、仕事がたんまり残ってるからな。向こうで食べるさ。」


近「そうか………無理はするなよ?」


土「んなもん、分かってるよ。」




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