True〜新選組と消えた記憶〜




後ろから聞こえてきた声に反応して、薫と総司はゆっくり首を動かした。


薫「あ、ひ…土方さん。おはようございますぅ………」


総「い、いやぁ…今日も良い表情してますねぇ。」





勿論、薫と総司の声は裏返っている。


誰が見ても、びくびくしていることが目に見えている。





そんな2人の状態を知ってか、土方はゆっくりと口を開いた。


土「薫、今は"こんにちは"だ。それに総司、俺の顔が良いなら1回、医者に目ぇ見てもらえ。」


薫「あ、あれぇ………そうだっけ。」


総「や、やだなぁ土方さん。僕は健康ですよ〜?」




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