True〜新選組と消えた記憶〜
左之が見た土方の顔色は、最悪だった。
土方は薫の看病を1人でこなして、更には今までと同じ量の仕事をこなしていた。
そのせいで、土方はほとんど寝ていなかったのだ。
土「薫をこうしちまったのは、俺の責任だからな。」
左「……………ふっ」
土方が薫を見ながら呟くと、左之は小さく笑った。
自分が笑われたことに気付いた土方は、左之を睨み付けた。
土「左之、何だよ。言いたいことがあるなら言え。」
左「いやぁ………土方さんって不器用なんだなぁって。」
土「あ゙ぁ?」