True〜新選組と消えた記憶〜
*後編
それから数日が過ぎた。
左之の部屋で看病を受けている薫は、着々と治っていた。
平「よっ、薫。左之さんには何もされてねぇか?」
左「おぃ平助、俺はまだ手なんか出してねぇぞ!!」
土「ほらな、"まだ"だろ?」
薫「あ、土方さん!!」
ある日、平助は土方と一緒に薫の様子を見に来た。
土方と薫が顔を合わせるのは、左之の部屋に薫が移ってから初めてだった。
左「何だよ土方さん、俺は手なんか出さねぇよ!!」
土「そうか。なら、もし手を出したら切腹でもするか?」