True〜新選組と消えた記憶〜
4章




それから数日、薫は部屋から出してもらえないでいた。


少しでも咳やくしゃみをすると、土方に布団に戻されてしまうのだ。





土「てめぇ………治ってないのに布団から出てんじゃねぇ。」


薫「部屋から出なければ良いんでしょ?」


土「駄目だ。ほら、寝ろ。」


薫「えぇ〜………」





と、まぁこんな会話が続くこと数日、薫は漸く完治して部屋の外に出る許可が下りた。


土方が許可を出した瞬間に、薫は猫と庭に出た。





薫「わぁーい♪」


猫「にゃ〜ん!」


土「はぁ、そうとう遊びたかったんだな。」




< 94 / 310 >

この作品をシェア

pagetop