True〜新選組と消えた記憶〜
そう、薫は迷子になってしまっていたのだ。
よく考えてみれば、薫が京の町に出たのは初めてなのだ。
薫「うーん、町の人に聞いてみる………?」
猫「にゃん」
薫「え………猫ちゃん!!?」
なんと、薫が探そうとしていた猫が自ら出てきたではないか。
薫が猫に近付いていくと、猫は急に何処かに向かって走り出した。
そして薫は、今度こそ見失わないように猫を追い掛けた。
一一一一一たったったっ
薫「はぁ、はぁっ………猫ちゃん、速い……………!!」
そして猫を追い掛ける薫の息が切れてきた頃、猫が動きを見せた。