LOVE School Life Ⅰ【完結】
てか、清き高校生が不純異性交遊なんていいのでしょうか。

そこ、先生是非とも注意していただきたいのですが。


「じゃーちょーどいいから結城の前な、雪村」

「………」


何がちょうどいいのでしょうか?

嫌です、など断ることも出来ずに。
私は女の子の鋭い視線を感じながら、机まで向かった。


前途多難。
ふふ、最低最悪な高校に転入してきたみたいです。


机に座ると、後ろからつんつんと肩をつつかれる。

いやいやながらも、ゆっくりと私は振り向く。
にっこにこしてる学級委員様。



「…学級委員何でしょうか」

「ラブ、学級委員なんてやめて新一って呼んでよ」

「お断りします」

「どうしてー?!」

その結城の返事を待たずして、本間が話し出す。


「じゃあ、愛ちん!俺のこと清二って呼んでよ!!」

「…それもお断りします」

即答する私に、べこって効果音がしそうなほどにへこむ本間。



「ラブは手強いぞ、せいしろう」

「…本当だな。工藤」

「俺は工藤新一じゃねえ。コ○ンじゃねえ」

「俺だって北○の拳じゃねえ!」


「うるさいぞ、本間、結城!!」


段々と声が大きくなりながら言い合っていた二人は、品川先生に案の定怒鳴られていた。
それに二人は静かになる。
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