LOVE School Life Ⅰ【完結】
麗さんの恐怖伝説をたっぷり聞かされた私。
その日の授業が終わって、放課後になると秋人が迎えに来る。
「愛ちゃーん」
「あ、秋人」
「今日、あんま行けなくてごめんね」
「いや、来なくていい。大丈夫だから」
「俺が行きたいだけだし」
「ああ、そうか。でも、あの」
「ラブ、また明日ねー」
「愛ちん、またねー」
私と秋人に結城と本間が話しかけてくる。
それに私達も返した。
「今日はマックでも行って勉強する?」
「いいね」
「決まり」
秋人は私より先に私の荷物を持つと、手を出してくる。
「…荷物、持つよ」
「いいのーそれより」
秋人は顎で手を指すと、私は一息ついてからその手を取った。