LOVE School Life Ⅰ【完結】
「秋人は女慣れし過ぎている」
「まあねえ」
「否定しないとこがムカつく」
「あははっ、愛ちゃんの慣れてないとこが好き」
「……ムカつく」
「あははは」
「笑い過ぎだ」
ええ、私はどうせ、男慣れしてませんよ。
つか、健全な高校生は慣れてなんかないんですよ!
「秋人先輩」
昇降口まで着いた時、後ろからそう声がかかった。
振り返る私と秋人。
そこにいたのはもう、美少女。
もう、美少女。
思わず、二回言っちゃうぐらいに可愛かった。
美人の代名詞ってぐらいのロングヘア。
ツヤツヤだし。
唇もぷっくりぷるるん。
目もくりりっとしてて…。
鼻もちっこくって、肌もスベスベ。
この顔に出来れば生まれたかった。