LOVE School Life Ⅰ【完結】

「…どうしたら諦めてくれんの?」

「彼女と別れてくれるまでは諦められません」

「別れる気ないけど」

「じゃあ、今キスしてください」

「無理」

「じゃあ、私も無理です」


……彼女いるのに、目の前でキスしてくださいとか、この子、凄過ぎ。
つか、怖いわ。
自分が可愛いって事わかってるんだろうな。
それに、私に勝ってるとか思ってるんだろう。


「……好きにすれば?
俺、あんたに興味ねーから」


あ、秋人が、き、切れた!?
女の子にはすっごい優しい秋人が。


「もし、愛ちゃんに何かしたら俺許さないからね」

「はーい、しません」


相も変わらず、笑顔の彼女が怖すぎる。



「秋人先輩、また今度」


それに秋人は返事をせず、私の事を引っ張って進んで行く。
ちらっと後ろを振り返ると、沙紀と呼ばれた女の子は私を睨んでいた。

こ、こええええ。
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