LOVE School Life Ⅰ【完結】
「また、明日ね。愛ちゃん」
「うん、ありがと。
明日もまさか迎えに来る?」
「ん?」
当たり前じゃん?って顔で笑う秋人。
それに私は盛大に溜め息をついた。
「…秋人、来るの大変でしょ?
いいよ、来なくても。
秋人がこっち来たら遠回りだし、交差点がちょうどいいから…そこで待ち合わせしよ」
その提案に、秋人は目を丸くした。
それから、くしゃっと笑った。
「愛ちゃん、嬉しい。ありがとう」
何だ、その無邪気な満面の笑顔。
無駄に照れる。
「愛ちゃん、優しいよね」
「どこが」
「本当に。俺を気遣ってくれたんでしょ?」
秋人の目がキラキラしてる。
これ、家の前まで来るの、迷惑だなんてとてもじゃないが言えない。
まあ、秋人が大変だろうから迎えはまじでいらないんだけど…。