LOVE School Life Ⅰ【完結】
「でも、それだけじゃないよね。
学校外でもモテるからさ」

「……」

け、けた違いだ。

転校する前の学校にだって、モテる子はいた。
だけど、モテてもファンクラブみたいなのがあったりはしなかったし。


こ、ここまで来ると芸能人か何かかって思うけど。
だけど、そうじゃない。

彼らは一般人。


……ていうか、究極の女たらし?


そう考えたらもう、彼等が酷く汚らわしく思える。
てか、汚い。ばっちい。



「愛の経験は?」

「へ?」


難しい顔をしていたに違いない私。
そんな私に有紗が唐突な質問をしたから、間の抜けた声で答えるしか出来なかった。


「だから、経験人数は?」

「け、けい、けい…」

「はは、愛うけるー」


ど、どこが?
さらっと言う有紗に私はどぎまぎするしかなく、それを由紀が笑った。


「私、私は…」


まさかこの状況で…私は“処女”だなんて言えるだろうか。
…否、言えるわけない。
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