LOVE School Life Ⅰ【完結】
9.告白
その様子を遠くから見ていると、秋人が私に気付いてしまった。

そんで、めっちゃ笑顔を向けられた。


「あ!愛ちゃーーーん!」


やめて。
そんな大声で名前呼ばないで。


「ごめんね、彼女来たから。
声掛けてくれてありがと」


その女の子達に断ると、私の方へと走ってくる。
ああ、何か申し訳ないな。
終わるまで待ってるつもりだったのに。


「…いいの、あの子達は」


目の前の秋人にそう尋ねると、秋人は首を傾げる。


「何で?俺、愛ちゃんのが大事だし」


さらっとそう言われて、もう何も言えないっす。
そんな歯の浮く様な台詞を、恥ずかしげもなく言える秋人が凄い。

思わず、赤面。



「あー!愛ちゃん、照れた。顔、赤い!」

「…うるさい!帰る!」

「ま、待って!送ってくって!」

「いらない!帰る!」

「ええっ」


先にずんずんと歩いて行くと、その後ろを慌てて秋人がついてくる。
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