LOVE School Life Ⅰ【完結】
「愛ちゃん、俺の事意識してるでしょ」
「………」
意識?
…だと?
秋人をまじまじと見てしまう。
さらっと秋人の綺麗な髪の毛が揺れた。
「あー。愛ちゃん…」
手を掴まれた私は、何時の間にか秋人の腕の中にいた。
私の体をぎゅうっとしてから、秋人は耳元で呟く。
「やっべー、愛ちゃん可愛すぎ」
「ちょ、ちょっと、秋人!」
抵抗するけど、秋人は一切放す気がないみたいだ。
「顔真っ赤。愛ちゃん」
「うるさいぃぃ」
赤くなってるのは自分でもわかるよ、熱いもん。
もう、羞恥でまた顔が赤くなりそうだ。
だから、秋人に見られない様に顔を俯かせる。
「何か、ヤキモチちょー妬いてたけど…。
今の愛ちゃんの顔見たら、それどっか行っちゃった!」
秋人は、本当にもう。