LOVE School Life Ⅰ【完結】

「ラブ、リクエストしていい?」

「ああ!俺もリクエストしたい!」


そう言いながら、二人はデンモクを取り合っている。
それに苦笑する私。


だけど、秋人は無言のまま私をまた見つめた。


それは曲が終わるまでずっと。


「お粗末様…でした」


照れ臭くてそう言うと、秋人はぶんぶんと首を振る。


「すっごくよかった。愛ちゃん。ありがと」

「…いえ」


そんな喜んでもらえたなら嬉しいです。はい。

だけどね。
あのね…。


「まさか、この予約10曲ってのは…私じゃないよね?」

「ラブだよ?」
「愛ちんだよ?」


って、当たり前の様に言う二人に殺意が。
色々なバラードが入ってるけども。

やめて下さい。
声枯らす気ですか。


私は無言で予約曲を消して行く。
< 195 / 295 >

この作品をシェア

pagetop