LOVE School Life Ⅰ【完結】
「ラブ、リクエストしていい?」
「ああ!俺もリクエストしたい!」
そう言いながら、二人はデンモクを取り合っている。
それに苦笑する私。
だけど、秋人は無言のまま私をまた見つめた。
それは曲が終わるまでずっと。
「お粗末様…でした」
照れ臭くてそう言うと、秋人はぶんぶんと首を振る。
「すっごくよかった。愛ちゃん。ありがと」
「…いえ」
そんな喜んでもらえたなら嬉しいです。はい。
だけどね。
あのね…。
「まさか、この予約10曲ってのは…私じゃないよね?」
「ラブだよ?」
「愛ちんだよ?」
って、当たり前の様に言う二人に殺意が。
色々なバラードが入ってるけども。
やめて下さい。
声枯らす気ですか。
私は無言で予約曲を消して行く。