LOVE School Life Ⅰ【完結】
カラオケを出て、解散した後。
私は秋人に送ってもらっていた。
いらなかったけど、どうせ送るって言ってきかないだろうし。
何も言わなかった。
「今日は楽しかった」
「だね。俺も楽しかった」
「また行こうね」
「うん。明日朝、またあそこで待ってるね」
「わかった」
自然とそうやって会話を交わして、秋人とさよならをした。
家に着いてから、自分の部屋に入ると携帯を取り出し通知を確認する。
メール。シゲからだ。
【雪村、これに気付いたら電話ちょうだい。】
「…?」
珍しいな。
何だろう、昨日言い忘れた事あったのかな。
首を傾げながらも、私はシゲに電話をかける。
コール音が切れて、すぐにシゲの声がした。