LOVE School Life Ⅰ【完結】
「…俺、雪村が好きなんだよね」
シゲは静かな声でそう言った。
「…………え?」
自然と出た言葉。
余りにも突然で、思ってもない言葉で。
私はまだシゲの言葉が理解出来ていなかった。
「昨日、色々話聞いてて…少し焦った。
だから、告白する事決めたんだわ。
…急で悪い」
「え、あ。いや、全然…」
って、おかしいだろ。全然って。
返事として。
でも、動揺し過ぎでもう、頭真っ白なんですけど。
「返事は急いではない。
だけど、貰えると…助かる。
俺もケジメつけられるから」
「……わかった」
「ん。じゃあ、またかけるわ」
そうやって、電話を切った後。
私は暫く携帯の画面を見つめていた。