LOVE School Life Ⅰ【完結】
「…ゴー…ごめんなさい」
「え、いいって。寝顔見れるチャンスないもんね」
「なー」
「本当本当」
「…それは忘れて」
「無理ー」
本間がにひひって言いながら、悪そうな顔で笑う。
くっそ。一生の不覚だ。
普段なら授業中寝るとかないのに。
しかも…寝過ぎだ。
午前中から、放課後までって…。
何で誰も起こさない。
「今日、瞬たんはー?」
「瞬、先に俺ん家に行ってるって」
「家に行ってるって…自分家かよ」
久々に瞬の名前聞いた。
それに、あれ以来だ。瞬に会うのは。
女の人と一緒にいるのを見てから。
皆でぞろぞろと教室を出る。
秋人は私のカバンを持って、私と手を繋いでいた。