LOVE School Life Ⅰ【完結】
「ねえ、愛ちゃん」
「何ー?」
「あいつら帰った後、少し残ってよ」
「……二人きり?」
「あ。今警戒した」
するだろ。普通に。
「ダメだよ、あっきー。
俺達がきっちんとラブ、家に送り届けるから」
「そーそー。だから、秋人は家にいろよ?」
「はあ!?」
またあーだこーだと、目の前で口喧嘩が繰り広げられる。
本当に、私一人で帰りたいんだけど。
「姉貴いると思うけど?新ちゃん」
「………」
はい、結城撃沈。終わりー。
麗さんには逆らえないよね、多分、誰も。
「まじか。新一、頑張れよ」
本間はもう、慰め役に回っていて、結城の肩をぽんぽんと叩いている。
秋人も同様。
私は苦笑い。