LOVE School Life Ⅰ【完結】
「結城、麗さんと付き合っちゃえばいいのに」
「え」
無意識にそう、ぽつりと私の口から零れていた。
三人は時が止まったかの様に、私を見て固まっている。
いや、そんな固まらないでよ。
だって、麗さん、一途だし。
確かに色々アレだけども。
でも、見た目すっごく綺麗だし。
結城がそこまで嫌がる理由がわからないと言うか。
結城はぎこちなく笑いながら、
「あー…、いや、あっきーの姉ちゃんだし。
ほら。ほ、本気じゃないとダメかなって」
そうやって弁解する。
「まあ。そうだよな、新一」
本間も頷きながら、腕を組む。
「新ちゃんが彼氏なら、俺、楽しそうじゃね?」
「いや、あっきーまで何を言うの」
「新ちゃんが相手してくれたら、助かるし」
「って、自分の為かよ!」
「あはは」
それから、違う会話が始まり、私達は秋人の家まで騒ぎながら向かった。