LOVE School Life Ⅰ【完結】


…秋人の家はいつ見ても、恐縮してしまうわ。
私は立派な門構えをしている、秋人の家を見上げて肩をすくめる。

ここに住んでるのが、秋人だもんなあ。

そんでもって。

この部屋。
いつ来ても慣れないぞ。

外はめちゃくちゃ和室なのに、どうして、ここだけ…洋室なの。
リフォームでもしたんですか。
何でですか。


フローリングの床には寝転がる瞬。
寝ているご様子。

ベッドが近くにあるのにね。

あ。
そういえば。
グラビアとかのポスター消えてるな。
どうしてだ?

前はべたべた貼ってあったのに。

写真は他の女とかとのツーショットで相変わらずだったけど。


そこの、右下に私とのプリクラがこっそりと貼ってあって。
少しくすぐったい。

変に彼女主張しなくていいんだけど。
恥ずかしいし。


「座って座って~。はい、瞬、起きるー」


秋人はドタドタと中に入りながら、瞬の背中を蹴りつける。
それに蠢く瞬。
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