LOVE School Life Ⅰ【完結】
「……ぅん…」
「瞬たんー起きてー」
「よし。イタズラするか」
「いいね」
「……殴るぞ」
結城と本間が瞬の前に座り、悪だくみをすると瞬の低い声がして、びくっと肩を二人して揺らしていた。
それに相変わらずだなと、苦笑する私。
瞬は気だるそうに、体を起こすとやっと私に気付いたのか、眠気眼で見つめる。
「……あー…えー」
「……」
私を見ながら、何かを言おうとしてるが何が言いたいのかわからない。
「まさか、瞬たん。ラブの名前忘れたわけじゃないよね?」
「え」
「……あーラブ。そうか、愛。愛ね」
な…なんて失礼な奴なんだ!!!!
この男は!!!!
確かに、初日以降会ってなかったし。
だけど、初日にあんな事しておいて忘れるか?
…こいつは、私が殴っていいですか???
拳を握り、ぐつぐつと腸が煮えくり返ってる私に気付いた結城と、本間が慌てて話を逸らす。