LOVE School Life Ⅰ【完結】

「あ、あっきーラブー」


私達に気付いた結城が小声で手を振るけど、私と秋人は力なく手を上げた。

壁に寄り添って、ちらちらと店内を確認しようとしてる二人は傍から見たら不審者。
それを二人だけがわかってない。

この調子じゃ、尾行も瞬にバレてたに違いない。
通り過ぎる人々が何事だろうかと二人を見てるし。


二人の元に到着して、本間も小声でぼそっと言う。


「ここに瞬がいる」


そう、親指でさっきから二人が覗き見してる通路の奥を指した。
そこには物々しい雰囲気の扉があるかと思えば、看板も何もない一見して普通の扉がある。


ぐるっと見渡してみるけど、他に扉がないからきっとそこなのだろう。

……少し拍子抜け。
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