LOVE School Life Ⅰ【完結】
「何で?」
「ラブ、ああ言うのって裏で暴力団とか関わってたりするんだよ。
水商売って基本そうだからね」
「愛ちん、俺からも言っておくけど。やめといた方がいい」
茶化すようでなく、結城に本間がそう言った。
だから、本当にヤバイんだと思う。
「…瞬ってお金稼がないといけない事情とかあるの?」
私が呟く様に言うと、三人が黙る。
その反応からして、あるのかもしれない。
最初に口を開いたのは結城。
「…瞬たんのお母さん、スナックのママさんだったんだけど…。
潰れちゃってね。人脈はまあ、あるからさ。
今も夜働いてるけど…借金あるみたいなんだよね」
「いくらかとかは流石に知らんけど、まあ、お店潰れたぐらいだから。
それなりにだろうな」
「母親は瞬に教えるつもりなんかなかったんだろうけど。
母親の男が瞬に教えたんだよね」
結城の説明に補足するように、秋人と本間も話す。
それを聞いて、私は瞬がどうしてそんな場所で働いてるのか納得した。