LOVE School Life Ⅰ【完結】
「愛ちんしか適任いないし」
「だねえ」
「私にそんな大役!務まりません!」
「俺達が言葉は考えるから、それを言うだけだって」
いや、それにしたって。秋人。
「…私!瞬に会ってくる!!!」
「え」
目を真ん丸にする三人。
「今から行ってくる!」
「だ、ダメ!!!!」
三人が制止するよりも早く私の足が前へと出た。
看板もない、その扉へと進む。
ドアノブに手をかけようとした時、先にその扉がガラっと開いた。
中から出て来たのは、今正に会おうとしてた瞬だった。
その後ろにはガラの悪そうな男の人。
「瞬!」
「……」
流石の瞬も私を見て、面食らっているようだ。
口を開けたまま、私を見つめている。