LOVE School Life Ⅰ【完結】
…整ってるな。
そんな彼は私をちらっと見ると、溜息を吐きながら

「…じゃあ、愛」

そう言った。

それに過敏に反応した三号。



「ええええ!ダメダメ、なんか、それ恋人っぽい!」


いや、別にぽくない。
呼び捨てなんて前の学校で腐るほどされてたわ。

何か、後が怖くて直接突っ込めないのが残念です。


「愛ちゃんは愛でいいわけ?!」

「え?!」


急に話を振られてビクッとして三号を見る。
うるうるした瞳で見ないでくれ。


「いいの!?瞬に愛って呼ばれて!」

三号は腕から手を離して、今度は私の手をぎゅっと握り締めた。
それから、懇願するように私を見つめる。


「……いや、はい。全く問題ないです。
だけど、寧ろ名字で…」

「いいのかよーーーー」


あああ。
最後の言葉掻き消された。


三号は頭を抱え込んでその場にしゃがみ込む。


な、なんて大袈裟な。
たかが…名前じゃないか。

一号はラブだなんてふざけたあだ名つけてくれたぞ?
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