LOVE School Life Ⅰ【完結】
「だから、俺。
これから、瞬たんの仕事がある日は毎日邪魔しまーす!」
「……は?」
思わず、私の口からそう零れる。
さっきまでの雰囲気はどこへやら。
ニッコリと笑うと、敬礼する様に手をびしっと額に当てている。
それに瞬は目を真ん丸にしていた。
「俺、しつこいよー。
お客さん、いなくなるよー。
だから、後悔する前に早くやめなよー」
ニッコニコとそう言うと、結城は私の横に来る。
そんな結城を訝しげに見つめる私。
私の肩にぽんっと手を乗せると
「…ラブには謝れよ」
また真面目な口調で瞬に向かって言った。
「いや、私は…」
そんな気にしてないというか。
なんつうか。
だけど、結城は私の顔を見て首を振る。
黙っとけって事か。
瞬は俯いていて、その表情は窺えない。
暫くの間、静寂が私達を包む。
それをぶち破ったのは、瞬の笑い声だった。