LOVE School Life Ⅰ【完結】
「…あ、うん、いや、うん」
なんて、まじで挙動不審だ。
結構あの発言に驚いたけど、別に怒ってはいない。
寧ろ、周りの方が怒ってたから、怒るタイミングを失ったというか。
「…秋人も悪かった。愛と付き合ってるって知らなかったとは言え」
「………」
瞬が秋人を見てそう言うが、秋人は黙ったままだ。
いつもみたいな雰囲気は一切なくって、拳を握りしている。
「あ、きと?」
私が秋人の腕に触れた瞬間、我に返った様に秋人はハッとした。
「え?あ、…あ、うん」
私達を見ると、秋人は曖昧に笑顔を作る。
誰もが不思議に思ってるはずだけど、誰も突っ込まない。
「俺、すんなり行くかはわかんねえけど、ここ辞めるから」
「…ああ、うん」
「よし!瞬たん!このまま飯食いに行こうぜ!」
「いいねー、瞬、俺様本間様が奢ってやるから!」
本間が胸をドンっと叩いて、ドヤ顔をする。