LOVE School Life Ⅰ【完結】
12.確認
「…ごめんね」
「何が?」
少しだけ距離を開けて、気まずそうにそう言う秋人。
理由なんて、原因なんて、分かり切ってる。
だけど、私はわざとあっけらかんとした言い方で返した。
秋人はそれに困った様に笑った。
「…なんか、新ちゃん、カッコいいなって思ってさ」
「………」
「俺、敵わないって思っちゃった」
あははって笑う秋人。
だけど、その顔はまた泣きそうだ。
「何を」
「え?」
「…秋人が結城の何を気にしてるかわかんないんだけどさ。
咄嗟に私の為に切れてくれた秋人はカッコよかったよ」
「……愛ちゃん」
そう言ってから、なんか気恥かしくて秋人から目線をずらす。
繋がれた手。
秋人の指に力が入る。
私の顔に影が出来て、秋人が近付いて来るのがわかった。
「何が?」
少しだけ距離を開けて、気まずそうにそう言う秋人。
理由なんて、原因なんて、分かり切ってる。
だけど、私はわざとあっけらかんとした言い方で返した。
秋人はそれに困った様に笑った。
「…なんか、新ちゃん、カッコいいなって思ってさ」
「………」
「俺、敵わないって思っちゃった」
あははって笑う秋人。
だけど、その顔はまた泣きそうだ。
「何を」
「え?」
「…秋人が結城の何を気にしてるかわかんないんだけどさ。
咄嗟に私の為に切れてくれた秋人はカッコよかったよ」
「……愛ちゃん」
そう言ってから、なんか気恥かしくて秋人から目線をずらす。
繋がれた手。
秋人の指に力が入る。
私の顔に影が出来て、秋人が近付いて来るのがわかった。